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日光田母沢御用邸記念公園

Posted by これトチ! : 2013年8月29日

みなさんこんにちは、これトチ!です。

今回は、「国の重要文化財」であり、同時に「日本の歴史公園100選」にも選ばれている県営都市公園の「日光田母沢御用邸記念公園」をご紹介したいと思います。

交通アクセスは、日光ICから日本ロマンチック街道(国道120号線)に入り、有名な日光の「神橋」、「輪王寺」を過ぎてから、そのまま中禅寺湖方面へ約1.2km進んだ左側に田母沢御用邸記念公園があります。道路反対側には駐車場(普通車123台他)があるので便利です。

01田母沢御用邸(入口)

御用邸のお名前の通り、皇太子嘉仁親王(大正天皇)のご静養の地として、明治32年(1899年)に造営され、部屋数106室、総建物面積約1,360坪の規模を誇り、昭和22年(1947年)に廃止されるまでの間、三代にわたる天皇・皇太子がご利用になられました。

明治期に造営された最大規模かつ本邸が唯一現存する木造建築の御用邸として有名で、江戸・明治・大正と三時代の建築様式を持つ集合建築群で、これらの建物の併用が、当初から存在したかのように建てられていることが大きな特徴です。

100年余の歴史を有する御用邸ですが、近年、栃木県により3年間に亘り修復・整備され、平成12年8月(2000年)に記念公園として蘇りました。大正10年まで増改築が行われていたそうですが、紀州徳川家江戸中屋敷の一部を移築した「御学問所(ごがくもんじょ)」や「御座所(ござしょ)」、明治22年造営の東宮御所玄関を移築した「御車寄(みくるまよせ)」を始めとして、特に書院造りに絨毯を敷き詰めた和洋折衷様式の「謁見所(えっけんじょ)」には、平成の復原工事関係者が「木材の宝石箱」と称したほどの希少かつ高品質な木材が使われています。

また、我々にとってのサプライズ施設としては、「御玉突所(おたまつきじょ)」と呼ばれるビリヤードを楽しむ部屋があり、既に明治時代から皇室では交遊の場として赤坂仮皇居にも設けられていたそうです。

まさに江戸・明治・大正の最高級の建築技術が楽しめる建築物といえます。

取材当日は、普段は公園の維持・管理をされる傍ら、時には見学者の案内役を引き受けてくださる星野所長、藤田主査のお二人に貴重なお話をお伺いしました。

02田母沢御用邸(取材)

お話によると、大正天皇は田母沢御用邸を愛用され、延べ1000日間ほどご滞在されていたそうです。また昭和19年(1944年)には皇太子明仁親王(今上天皇)が疎開のため約1年間ご滞在されており、戦後、幾度かご訪問され、自ら植樹された記念樹も庭園内にあるそうです。

通常の見学では案内ビデオ(約12分)を視聴後、順路に従って回りますが、今回は特別に藤田さんにご案内して頂きました。

03田母沢御用邸(取材)

建築様式の歴史や各部屋の特徴を丁寧にご説明頂いたほか、官位の違いにより天井の高さや釘隠し、襖の引き手等の装飾の違いがあることや、当時のお風呂の入り方、修復に当たっては木材の水洗いを繰り返し、当時の材料を出来るだけ利用して再現した等々、目から鱗の貴重な情報を聞くことができました。

【御車寄】

04田母沢御用邸(御車寄)

建物への入り口となっています。

【謁見所前の外廊下】

05田母沢御用邸

天皇陛下が謁見所から外を見て圧迫感を受けないよう、様々な工夫がされています。
こちらの廊下は、注意して歩くと、内側から外側に向けてほんの僅かな傾斜がついているのがわかります。

【御玉突所】

06田母沢御用邸(御玉突所)

今では珍しい、ポケットの無いビリヤード台。四つ玉と呼ばれる競技台とのことです。

床は欅(けやき)の寄木張り(板目(いため)・柾目材(まさめ)の組み合わせ)です。
欅の柾目寄木張りの床は、表御食堂(おもておしょくどう・賓客や臣下に御陪食賜う等、饗宴に使用された部屋)の床でも見ることができます。現在でも全く狂いがないそうです。

田母沢御用邸を100倍楽しむためにもガイドサービスは必聴です。
個人の方向けに、4月から11月まで毎週土・日曜日10:30~と14:30~の2回、各1時間程度のガイドがあるそうなので是非お薦めします。(定員20名程度・事前予約は不可)

また、本公園のホームページ(http://www.park-tochigi.com/tamozawa)が大変秀逸なので、ガイドサービスの受付方法を始めとして、邸内で開催される各種音楽祭スケジュールも含めて、来園前にご確認されることをお薦めします。

ゆったりとした庭園では、春は樹齢約400年のシダレザクラ(日光市指定天然記念物)、春から初夏には県花であるヤシオツツジやアヤメ・アジサイ、秋には素晴らしい紅葉が楽しめる上、冬の雪景色も大変風情があるそうです。

07-1田母沢御用邸(外1)

07-2 田母御用邸(外2)

また平成23年3月に発生した東日本震災以降、風評被害を含めた観光客の減少に悩まされていたそうですが、平成24年度の来客数は前年度の8万人強に比べて、外国人ツアー等も増加したことにより10万人超となったとのこと、嬉しいニュースです。

実は田母沢御用邸には、さらに2つの重要な情報があります。

1つ目としては、当公園の研修施設が非常に充実していることです。通常の茶室や立礼茶室から132㎡の研修ホールまで8つのタイプの研修施設が、県営ならではの格安料金で利用できるそうです。各事業者の方々にとって社員の研修にも最適ではないでしょうか?

【研修室4(立礼茶室)】

08田母沢御用邸(研修室4)

2つ目としては、限定のお土産品です。昭和天皇が那須御用邸ご到着の折、お茶請菓子として供された「御用饅頭」や菊の御紋を象った「御用邸金つば」、邸内釘隠しをイメージした「御用邸チョコレート」や落雁(らくがん)を始めとして、皇族の美智子様(白樺・しらかば)、雅子様(ハマナス)、愛子様(五葉ツツジ)、紀子様(檜扇菖蒲・ひおうぎあやめ)の御印をデザインしたハンカチ、プチタオル、小風呂敷、香り袋、リップミラー、手鏡、お盆等のオリジナル商品が豊富に揃っていますのでお土産候補として必見です。

09田母沢御用邸(土産)

10田母沢御用邸(全員)

星野所長、藤田主査を囲んで。
今回のこれトチ!取材メンバーです。

四季折々の美しい庭園を楽しむとともに、日本の歴史と皇室文化、そして匠の技をご堪能ください。

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≪施設情報≫

“日光田母沢御用邸記念公園”
住    所: 〒321-1434 日光市本町8-27
電   話: 0288-53-6767
開園時間: 4月~10月:午前9時~午後5時00分(受付は4時まで)
11月~3月:午前9時~午後4時30分(受付は4時まで)
定休日 : 毎週火曜日(祝日の場合はその翌日)及び年末年始(12/29~1/1)
※但し、4/15~5/31、8/13~8/16、10/1~11/30、1/2~5の期間は休まず開園
入園料 : 大人500円(団体20人以上400円)
小中学生250円(団体20人以上200円)
駐車場 : 有料駐車場(御用邸北側(国道120号)道路を挟んだ場所)
大型車1,000円(2時間)
普通車200円(2時間)
二輪車100円(2時間)
ホームページ http://www.park-tochigi.com/tamozawa/

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≪推薦者情報≫

「日光田母沢御用邸記念公園」さんをご推薦いただいたのは、東京ガス株式会社宇都宮支社の田部井 純さんです。

≪田部井さんからの推薦コメント≫

Image1世界遺産日光に忘れてはならない重要文化財「田母沢御用邸」があります。一棟の床面積としては日本最大規模の木造建築物で、江戸、明治、大正の最高技術を駆使した建物は必見の価値ありです。現在でも那須御用邸や御料牧場等、皇室とは縁が深い栃木県ですので東照宮や輪王寺に訪れた際には是非、お立ち寄りください。

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≪取材情報≫

取材日:2013年2月27日(水)
取材者:田部井・池田・村上・黒﨑・松﨑

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