みなさんこんにちは、これトチ!です
今日は”極上の癒し”で有名な塩原温泉にあります、人(ひと)・季(とき)・想(こころ)をつむぐ宿 ”彩つむぎ”(あやつむぎ)さんをご紹介します。
その前に塩原温泉のご紹介を少し^^) 塩原温泉は平安時代の大同元年(806年)に、元湯が発見されて以来の歴史をもつ温泉地です。その後温泉は次々と湧出して、現在は成分や泉質が異なる11の温泉が連なる温泉地です。現在150を超す源泉があります。栃木県内には皆さんご存知の通り沢山の温泉地がありますが、こんなに豊富な泉質を持つ温泉地は塩原をおいて他にありません。更に、尾崎紅葉が『山あれば岩あり、岩あれば必ず瀑あり、全峰にして名瀑』と称えた渓谷の美しさ、豊な自然景観は、尾崎紅葉の他にも夏目漱石や斎藤茂吉など、多くの文人に愛された温泉地でもあります。
前置が長くなってしまいましたが、今日ご紹介する彩つむぎさんは、奇岩七つ岩の近く、七つ岩吊橋を臨む絶景の場所にあります。
彩つむぎさんは、平成18年に塩原の老舗名門旅館”明賀屋”さんの姉妹館としてオープンした旅館です。
四季折々に美しい花で彩られたアプローチを通って、少しドキドキしながら館にお邪魔しました。なんせ、今回は単独取材です^^;
お忙しい中、お話を聞かせていただいたのは、彩つむぎの女将、君島理恵さんです。
女将さんは21年前に鎌倉から塩原にお嫁に来たのだそうですが、初め、栃木は田舎で何にも無いところだと、毎日寂しく感じていらっしゃったのだそうです。あっ、もちろん愛する旦那様はそれとは別ですよ^^)
でもね、宇都宮の松ヶ峰教会を見たり、大谷石の文化等に触れて行くうちに、栃木の良いところに少しづつ気付いてきたんだそうです。そして女将さんが特に感動したのは、栃木産の食材の素晴らしさに触れた時だそうです。塩原高原大根の美味しさや、塩原高原かぶのみずみずしさを、塩原に来てくださったお客様に味わっていただきたい。都会からいらっしゃったお客様に提供することで、感動を共有していただきたいと思うようになったそうです。
女将さんのお子様が小さい頃ご家族で旅行された折に、ご自身が感動したサービスや、私ならこういうサービスをお客さまに提供したいと思ったことを、女将さんは今、彩つむぎで実践していらっしゃいます。
例えば、お部屋はお客様のプライベート空間なので、彩つむぎさんではチェックインからチェックアウトまで、係員は客室に入らないのだそうです。和室でお布団のセティングが必要な場合は、お客様にお食事をしていただいている間に行うそうです。
お食事は上の写真のラウンジダイニングでとなります。
お話を伺いながら、館内をご案内していただきました。
こちらの客室は『渓の音(たにのね)』
お部屋の目の前は箒川が手の届きそうなところを流れ、お部屋から見る渓谷の景色がまるで一枚の絵の様です。
渓の音には14畳の和室が6室、20畳のベッド付き和室が2部屋あります。
ご覧下さい、この景色! エメラルドグリーンの箒川を独り占めです。
こちらのお部屋は『彩の音(あやのね)』
露天風呂付きの和室(12畳)が8部屋あります。箒川の清らかな流れと七つ岩吊橋の景色を、お部屋の露天風呂から楽しむ事ができます。
こちらは同じく彩の音のバリアフリー対応のお部屋です。車椅子でお部屋まで行けるのはもちろん、半露天風呂にもそのままいけます。
彩の音には、このタイプの洋室が2部屋用意されています。
どのお部屋からも、こんな素敵な景色を見ることが出来ます。
春の新緑、活き活きと輝く夏の煌き、秋には全山紅葉が彩り、そして冬には水墨画の様な景色を楽しむ事ができるんです。昔、文豪が挙って塩原温泉を訪れたのもわかる様な気がします。
さて、次は大浴場と露天風呂をご紹介しますね。
こちらが内風呂の『大石風呂』
天然の大きな石のぬくもりが、源泉かけ流しのお湯とあいまって心身供にリフレッシュさせてくれますよ。
続いてはお楽しみの露天風呂へ^^)
こちらが、彩つむぎさんご自慢の露天風呂の館。
男性用露天風呂『もみじの湯』です。
箒川のせせらぎを聞きながら、また夜には満天の星に包まれて、おもいっきりリラックスしてください。
彩つむぎさんには今回ご紹介したお風呂の他に、女性用露天風呂『やしおの湯』、貸切露天風呂『けやきの湯』があります。全てが敷地内の自家泉源からのかけ流しです。
そして、そして、宿泊のお客様は『明賀屋本館』さんと『ホテル明賀屋』さんのお風呂もご利用いただけるそうです!
ゆっくり温泉で癒されたあとは、美味しいお料理でお腹も満足させてあげましょう^^)
と言うことで、彩つむぎさんのご自慢料理をご紹介します。
『彩つむぎ 歳時記懐石 水無月』 のメニューからピックアップしてご紹介させていただきます。
(取材させていただいたのが、6月でしたので水無月なのですが、ご了承下さいませ。)
前菜
花山葵醤油漬け・海老山椒焼・鮎のスモークオイル漬け・蚕豆青煮・塩原アロエのワイン煮・笹巻麩・那須郡司豚白美人葱巻。凌ぎは鰻山菜飯蒸し・青朴葉包み です。
写真のイメージ何か連想させると思いませんか? そうです、塩原と言えば吊り橋なんですよ。
小鉢 馬鈴薯豆腐 旨だし です。
蓋物 かぼちゃの彩つむぎ饅頭
彩つむぎさん開業当初からのお料理だそうです。彩りがとても綺麗でしょ。まるで塩原渓谷の紅葉が器の中で再現されている様です。
焼物
季節により変わりますが、今は鮎シーズンですので那珂川で育った鮎の塩焼きでした。 写真では良くわからないのですが、中に炭が入っていて、暖かいまま美味しいお魚をいただくことができます。
旬菜
塩原高原かぶの丸焼き・塩麹漬の蒸し鶏・黒米のソースでいただきます。
これが絶品!そのままでも美味しい塩原高原かぶの美味しさを、黒米ソースが更にグレードアップしてくれます。
6月末まで、塩原温泉では塩原高原かぶをフィーチャーした「ウェルカム新緑、ウェルかぶ塩原キャンペーン」を行っていました。残念ながら今年はシーズン終了ですが、また素敵なキャンペーンが始ると思いますので、お楽しみに!
温物
とちぎ和牛の陶板焼き・地場野菜色々
多分、別のこれトチ!取材メンバーがお邪魔していたら、この写真は撮れなかったと思います。何故って?
それは食べるのに夢中になっちゃうからです。もちろん、自分も撮影後はあっという間にいただいてしまいました。とっても美味しかった^^)/
懐石コースは、食前酒・前菜・凌ぎ・小鉢・お造り・蓋物・焼物・旬菜・温物・ご飯(塩原大根めし)・止椀・香の物・水菓子となっています。全部ご紹介できずにごめんなさい。
人と人のつながり、自然(季節 とき)とのふれあい、想(こころ)と想(こころ)のまじわりを何よりも大切にするぬくもりのお宿、彩つむぎさんに是非一度足をお運びくださいね。
ちなみに自分、取材を終えて帰る時女将さんが、温泉に入って行ってくださいと仰ってくださったのですが、時間が無くてお断りしてしまったのが心残りです。なので、今度ゆっくり泊まりに出かけます^^)
余談ですが・・・・・。
本館から露天風呂へ行く外用の履物が、とても綺麗に並べられていました。
自分もこれまでいろんな温泉旅館に行かせていただいていますが、こういう所にまで細やかな気遣いができるお宿って、ありそうでないものです。
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《お宿情報》
塩原温泉 彩つむぎ (あやつむぎ)
住 所:那須塩原市塩原265 TEL 0287-31-1150
客 室:全18室 (彩の音 10室、渓の音 8室) *禁煙・喫煙のご指定可
お風呂 :男女別大浴場「大石風呂」、男女別露天風呂「もみじの湯」「やしおの湯」
貸切露天風呂「けやきの湯」*源泉かけ流し
《お薦め情報》
夕食ご利用のお客様は日帰り入浴が可能です。
夕食は6,300円と8,400円コースからお選び下さい。お部屋をお使いの場合はお部屋代4,200円と8,400円(露天風呂付き) *詳しくは下のHPをご覧下さい。
ご利用いただけるお時間は14:00~21:00です。
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《推薦者情報》
塩原温泉、彩つむぎさんをご紹介いただいたのは、株式会社足利銀行の相馬祥朗さんです。
《相馬さんからの推薦コメント》
「彩つむぎ」様は、塩原の最大の魅力である豊かな自然と四季折々の渓谷美を思う存分楽しめる宿です。春のヤシオツツジ、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色 ― いつ来ても見飽きることのない景観を、どの部屋からも眺めることができます。
また、館内の内装や、飾ってある絵や小物・料理・酒、全て「とちぎ」にこだわっています。大谷石や芦野石、益子焼に烏山和紙など、「とちぎ」の魅力を満喫できる素晴らしい宿です。
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《取材情報》
取材日 :2012年 6月23日(土)
取材者 :内藤