みなさんこんにちは、これトチ!です。
今回は、“日光ストロベリーパーク”さんをご紹介いたします。
1968年から、いちごの収穫量が日本一の栃木県。
ひと足早い春を迎える“いちご王国”栃木県の観光いちご園には、県内外から多くの方が訪れ、いちご狩りを楽しんでいます。
“日光ストロベリーパーク”さんは、日光では唯一の、いちご狩りのスポット。
本日は、株式会社日光ストロベリーパーク 会長 沼尾一郎様(写真左)と 代表取締役社長沼尾浩明様(写真右)にお話しをお伺いしました。
“日光ストロベリーパーク”さんは、平成16年にハウス6棟でいちごの栽培をスタートしま した。はじめの頃は、ホテル、洋菓子店、百貨店などに出荷していたそうです。
しかし、お客様が喜んで食べている姿を直接見たいとの想いが日に日に募り、その結果、平成20年には念願であった観光いちご園をスタートさせました。
今では全20棟のいちご狩り専用のハウスを持つまでになっています。
また、平成22年には、いちごを出荷していた洋菓子店と連携して、農園で栽培したいちごを フリーズドライ化し、お菓子に混ぜ込んだ「いちごのチーズケーキ」や「いちごクッキー」の販売を開始しています。
無着色・保存料未使用の「ストロベリージャム」や「ストロベリーソース」も好評とのことです。
“日光ストロベリーパーク”さんで栽培されているいちごは、栃木県の名産“とちおとめ”!
日光の厳しい冬の寒さと山から流れる綺麗な水で大切に育てられています。
また、減農薬栽培にも力を入れて取り組んでおり、平成22年11月には、化学合成農薬と化学肥料の両方の使用量を県慣行基準(通常に栽培する場合)の5割以下に削減。そうして生産された農産物を栃木県が独自に認証する制度「Link-T」(リンク・ティ)の認証を受けられました。いちごでは栃木県で初の認証とのこと、すばらしいですね。
現在、20棟のハウスのうち8棟に可動式高設ベンチが導入されています。
棚の高さの調節や通路幅の確保ができるようになっているため、立ったままの楽な姿勢でいちごを摘むことができます。
高設ベンチを取り入れたのは、土耕栽培では入ることが難しいベビーカーや車椅子の方にもいちご狩りを楽しんでいただきたいとの想いからだそうです。
「いちご狩りでは、いちごの花が咲いてから実になるまでの変化、ミツバチが果たす役割を見ることができます。自慢のいちごを食べながら、ぜひ見てください」と話された沼尾社長。
ハウスの中を飛んでいるミツバチを最初は怖がっていた子供たちも、スタッフの説明を聞いた 後は、いちごやミツバチの観察をしながら笑顔で食べているそうです。
ハウスの中では、ミツバチが授粉をしていました。ミツバチが体に止まっても自然に離れるまで静かにしていれば、刺したりすることはないそうです。
土耕栽培のいちご狩りです。かがんでいちご摘みが体験できます。
高設栽培のいちごに比べると少しだけ酸味と歯ごたえがあるのが特徴とのこと。
デリケートないちごを守るための設備をご紹介。
ハウスはビニールが二重になっています。寒くなり始める夕方に内側のビニールを上げることによって室温が下がらないようにしているそうです。
いちごの成熟には日照時間も重要となるため、状況に応じて照明設備も使用しているとのこと。
土耕栽培のハウスには、地中に温水を流す配管が設置されており、寒い夜はお湯を流して地温を上げていちごを守っています。
いちご狩りを始めて5年、甘さと酸味のバランスが絶妙で美味しいと、リピーターのお客様が年々増えているそうです。
こちらのいちごが美味しいのは、その栽培方法はもちろんですが、「お客さまの満足された笑顔を見ることが仕事をしていて一番の楽しみです」と話してくださった会長や社長をはじめとしたスタッフの方々の想いが、いちごに伝わっているからではないでしょうか。
沼尾会長に、正しいいちごの摘み方とおいしい食べ方をお教えいただきました。
「いちごの甘さをじっくり味わっていただくためにも、最初の5~6粒は練乳をつけずに、ぜひそのまま食べていただきたい」とのこと。
ポイントとしては、
①へたのところまで赤くなっているいちごを選ぶ。
②いちごの付け根(いちごのヘタ付近の茎)を中指と人差し指ではさむ。
③親指でいちごを軽く抑え、手首を手前に曲げるように摘み取る。
④へたを取り、へたのついていた方から食べる。
(ここが重要!いちごは先(尖っている部分)のほうが甘いのです!)
いちごが最もおいしいのは、寒いほどじっくり成熟する冬とのこと。暖かい春なら1日で赤くなるものが、冬は色づくまでに時間がかかるそうです。ですが、「時間も手間も数倍かかるけれど、甘さは格別。お客さまの笑顔を見れば、仕事の疲れも吹き飛んじゃうよ」と笑顔の沼尾会長。
やさしい笑顔がとても印象的でした。
最後に売店のご紹介です。
いちご狩りの受付、いちごの販売が行われています。
お徳用のいちごを購入できるのは販売所だからこそ。
販売所では、こちらの農園のいちごを使用した商品も販売されています。
とちぎの特別栽培農産物「Link‐T」(リンク・ティ)のシールは、基準に合格していることの証です。
奥の部屋では、出荷の作業が行われていました。
大きさごとに分けられたいちごは、“NIKKO Strawberry”のロゴ入りの箱に詰められて出荷されます。
今回の取材にご協力いただいた、日光ストロベリーパークの皆さまです。
いちごはデリケートなので、天候等に左右されやすく、臨時休園になる場合もあるそうです。
お出かけの際は、電話等でご確認の上、いちご狩りをお楽しみください。
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≪施設情報≫
“日光ストロベリーパーク”
住 所:日光市芹沼3581
電 話:0288-22-0615
開園時間:10:00~16:00(最終受付15:30)
※予約優先になりますので、詳しくは電話等でお問い合わせください。
ホームページからも予約ができます。
朝摘みいちご直売 10:00~19:00
※地方発送しています。携帯電話・パソコンからも注文できます。
休園日 :火曜日(祝祭日の場合には営業)
料 金: いちご狩りの季節(12月中旬~6月下旬)により変動となります。
詳しくは電話等でお問い合わせください。
ホームページ http://www.nikkoichigo.com
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≪推薦者情報≫
「日光ストロベリーパーク」さんをご推薦していただいたのは、株式会社ユザワの、湯澤隆司さんです。
≪湯澤さんからの推薦コメント≫
沼尾一郎氏は現在、株式会社日光ストロベリーパークの会長ですが、高校時代は電車通学で鹿沼まで一緒に通った馴染みのある同級生なのです。世界遺産を持つ日光などの観光地を背景に、 現在、営農圃場整備がきっかけで農事組合法人(17戸、128ha)の組合長として、栃木県名誉農業士の経歴を持ち、創業9年目の観光いちご園を経営されています。こちらで栽培されたいちごはTVでも放映され、天皇陛下にも献上されるほどのご活躍です。更には風評被害に対しても日光市の観光大使として、日光ブランドの安定確立を目指し、地域が元気になるPR
活動をされている沼尾会長。
満足度120%のイチゴ狩りを是非ご堪能してみてはいかがでしょうか。
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≪取材情報≫
取材日:2013年2月13日(水)
取材者:湯澤・竹中・大西・黒﨑・松﨑