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清流那珂川の川面を渡る風を感じて ”黒羽観光やな”

Posted by これトチ! : 2012年5月30日

みなさんこんにちは、これトチ!です。 

今回お世話になったのは、”とちぎ「食」の回廊”(栃木県内のオススメ情報)でも一押しの『黒羽観光梁(やな)』さんです。

こちらの簗が掛かる那珂川(栃木県那須町の那須岳を源流とし、茨城県ひたちなか市と大洗町で太平洋に注ぐ一級河川。関東内第3の大河でもある那珂川は、関東随一の清流としても知られる。)は、関東でも鮎が遡上する川として、この時期多くの釣師で賑わいを見せる人気のエリアでもあります。

今回お話を伺ったのは、黒羽観光簗漁業組合常務理事 増渕誠一さん。 

その増渕さんによれば、「こちらの黒羽(くろばね)簗は、個人の所有ではなく旧黒羽町の人達が45年くらい前に、株を出しあって観光簗漁業組合を設立して、観光客の方々に那珂川の美味しい鮎を食べて貰いたいと言う主旨で始まった。」そうです。

「歴代の組合長は当時の町長にお願いし、現在の組合長は現大田原市長が務めます。ただし、市が直接運営に携わっている訳ではなく、観光PRなどの連携を取って、地域の活性化につなげている。」のだとか。 

簗の営業期間は、5月1日から11月の第1日曜日(または振替休日)ですが、簗漁は県の条例があり、7月から10月31日までとなっています。(この期間は休みなし) この期間に来られる観光客は、県内外から約2万人ほど。夏場のお薦め人気スポットです。 

こちらの簗で年間に捕れる鮎は、約1500キロほど。那珂川を遡上する純天然の鮎は、年間1,000万匹と言われ、漁業組合で放流する稚魚500万匹と合わせ、この川で成長し捕れた鮎は全て”天然もの”として提供されます。那珂川水系全体での漁獲量は年間数10トンにもおよび、その漁獲量は、四国の四万十川を凌ぎ日本一だそうです。 簗で捕れる鮎を”落ち鮎”と言い、春に遡上をした鮎が夏ごろまで那珂川の清流の苔を食べて成長し、秋口に卵を抱え海に帰ります。その鮎に対して簗を仕掛け、その簗に落ちるので”落ち鮎”と言うのだとか。 

増渕さん曰く、

平水の時は、鮎も命掛かっているから絶対に簗に近づかないんですよ。その辺までは来たって、絶対にこっちには来ないんだよね。そして、いよいよ海に帰る頃になった大水の時に鮎が動くんです。ただ、鮎は海に帰る習性があるので、いよいよ10月位になると、平水の時でも夜になると動きだすんです。だから、その時期は朝来ると簗に一杯鮎が落ちているんだよ。 

よって、夏場は家族連れの観光客のために簗を設置してはいるが、実際の漁獲量としては9月中旬から10月上旬までが一番多く、1日で数十キロも落ちてくるそうです。 ここで捕れた鮎は、基本的に全てお客様に食べて貰うことを目的とし、併設するレストランで美味しい鮎料理の数々を戴くことができます。

そんなコレトチ!取材チーム4名が、今回戴いたお料理は、

鮎の刺身

他の川魚と違い、清流の苔しか食べない鮎は爽やかな独特の香りと淡白な味わい。

この時期の鮎は脂も充分に載っていて、口に入れた瞬間に甘みすら感じる逸品もの。コリコりとした独特の食感で臭みも全くなく、川魚が苦手な方でも、これであれば食べることが出来るほど。今回は、山葵醤油で戴いたが、すだちを絞り塩で戴くのも一興かと! 

鮎の塩焼き
 

コレトチ!取材チームの魚大好きお○じ達は、頭から丸ごと戴きます(笑)。

はらわたの苦みと、爽やかな香り、脂が載り甘みすら感じる身が一体となり鮎の醍醐味を丸ごと感じることができます。

生簀から引き上げられ、そのまま調理された鮎は身のしまり具合も良く、市中などでいただく料理とは一段も二段も美味さのレベルが違います。

この塩焼きを食べるだけの目的で訪れたい逸品。 

鮎釜めし

増渕さん一押しの一品。

鮎は食感やはらわたの苦みを考慮し、三枚におろしたものを炊きこむそうです。捌いた骨や内臓から取った出汁で炊いているので、ごはんの一粒、一粒にまで鮎の香りが染み込んでおり実に奥深い味わいとなっています。

具には地元で捕れる山菜などが入り、紅生姜の酸味がいいアクセントになっており完成度が実に高い逸品。正直、これまで食べた”釜めし”の中でも3指に入れてもいいほど。 他にも、”鮎のあらい”や”鮎のフライ、鮎田楽”などの鮎料理を堪能することが出来ます。 

 

日本の伝統漁法を体験するとともに、ひがな夏の一日川面の渡る風を感じながら、ゆったりとした時間を過してみませんか!

是非、栃木県に足をお運びくださいませ。m(__)m

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《お店情報》

黒羽観光やな

住   所:大田原市黒羽向町1639  TEL 0287-54-0087

営業期間:5月1日~11月4日

営業時間:10:00~17:00

定休日 :年中無休

簗の架設期間:7月中旬頃完成~10月31日まで

HP   :http://www.kurobane-kankouyana.com/

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《推薦者情報》

黒羽観光やなさんを推薦していただいたのは、株式会社栃木銀行の阿久津 昇さんです。 

《阿久津さんからの推薦コメント》

「きれいな川にある簗場には、無料で入ることができ、川を覗き込むと

鮎が泳いでいるのがよく見え、友人の子どもたちも大はしゃぎでした。

家族連れだけでなくカップルで来ている人もいました。

遊んだ後は、お食事処で美味しい鮎の塩焼きが食べられます。

子供も大人も楽しめると思います。

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《取材情報》

取材日:2011年8月5日(金)

取材者:村上、内藤、門田見、松﨑

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