みなさんこんにちは、これトチ!です。
今回、記事を担当する私が是非とも訪れてみたかったラーメン店のひとつ『花の季』についに訪問してきましたぁ~♪ (^^ゞ
場所は宇都宮市街から日光方面に向かう新里街道沿い、国本中学校の先にあります。
栃木県のラーメンを語るには外せない存在の『花の季』ですが、創業は今年で21年目になるそうです。
今回は磯さんのお話を伺いました。
磯さん曰く、「うちの基本コンセプトは“土からテーブルまで“というものなんです。いわゆる、土作りから始めて作物を育て、その作物が実ったものを調理してお客様のいらっしゃるテーブルまで運びましょう!」と言うことを心掛けているとのこと。使用する野菜類は、基本的に自家農園で栽培したものを使っているのだそうです。
「地産地消ですね!」という言葉に。。。
「よく“地産地消”と言われますけど、地産地消を超えて“自産自消”(自讃自消かも)と自分たちで勝手に言っているんですよ。」(笑)と、優しい笑顔が印象的です。
現在『花の季』には、コンセプトが違う店が市内に3店舗あり“花の季イズム”みたいなものがありながら別の出し方をしているのだとか。
例えば、清原方面にある『つけ麺ラーメン 鳴門』は、基本は“つけ麺”の店。本来、“つけ麺”という食べ物はわさっ!と食べるものなのですが、そこに“花の季”らしく自家農園の野菜を加えたりしているそうです。
(その他、小生が常連の『Hananoki@Plus』がJR宇都宮駅前にあります。)
そんな『花の季』で戴いたメニューは5品。
●バカうまラーメン(800円)
麺は自家製麺の中太ストレート麺。
スープは豚骨、野菜などを2日間じっくりと煮込み旨味を凝縮したWスープの“和風豚骨醤油”。自家製麺との相性も抜群で、コシ、キレ、喉越しとも逸品もの。
「実は“和風豚骨醤油”のWスープの元祖はうちなんです。」と磯さん。
世の中的には“中野の名店”と言われているのですが、開業当時に現在の親方(「テレビチャンピオン」のラーメン王選手権で準優勝した方)が、日本中のラーメンを食べ歩いて勉強し、この味を作り出したのが始まりなのだそうです。
当時はニューウェーブとか言われて余り売れなかったのだとか。
その後、徐々にお客様から支持されるようになり20年間基本的に作り方は変えていないのだとか。
最近は“これでどうだぁ!”というラーメンが多い中、食材や調理法の研究は欠かさず、毎日食べても飽きがこない味噌汁のような一杯を目指しているそうです。
●たんめん(780円)
綺麗に盛られた野菜も、もやし以外は基本的に自家農園で栽培された旬の野菜を使用しています。
今はズッキーニや新玉葱などが入っていますが、秋になると根菜類が入ったり。。。旬のものをその時期に食べるのが、栄養価も高く、人にとって一番良いので、その点だけは拘りを持っているのだそうで、それが“土からテーブルまで”の基本コンセプトだそうです。
麺はたんめん専用の平打ちの中太ちぢれ麺。
スープのベースは“バカうまラーメン”と同じですが、たんめん専用のタレを使用し、円やかな塩味に仕上がっています。
角張ったところが全くないスープには、ご主人やおかみさんの考えが下味としてしっかりと入っているのでしょう。
●お江戸つけ麺(900円)
このつけ麺は、浜松町で開催された“大つけ麺博覧会”に出店し好成績を収めた逸品をさらに改良したもの。
「元来、“つけ麺”という食べ物は、江戸文化の屋台の蕎麦に由来しているものですから、ばっ!とかっ込んで、ささっ!と働きに行く!それが江戸っ子の粋だったわけですから、それを花の季らしく表現するとどうなるかなぁ!と思って作ったのがこのつけ麺なんですよ。」とは、おかみさん。
麺はつけ麺専用の太麺。
花の季農園産の地粉をメインに数種類の小麦粉をブレンドし、それぞれの粉の特徴を活かして自家製麺しているのだそうです。地粉だと漂白もしないので、その分自然の色が出て茶色になるのだそうです。
毎年“小麦ヌーヴォー”という取組みを行っていて、新小麦も新米や新茶と同様に新物は物凄く美味しいのだそうです。香りが強く弾ける感じの新小麦を使用した新たな麺の開発にも意欲的なお店です。
●チェンピン(1ヶ 210円)
いわゆる“焼き小龍包”のようなものです。
ただ、そんじょそこらの“焼き小龍包”と思うなかれ、噛むと中から溢れ出す肉汁。熱々のスープは旨味が凝縮され、小生が今までに食べた“焼き小龍包”の中で間違いなく一番美味しい!
実はこのチェンピン、台湾の名人が日本にお世話になった時に是非、おかみさんに伝承したいとの事でわざわざ台湾まで通って教えて貰ったレシピが生かされているそうです。
●マンゴープリン(380円)
マンゴーは流石に自家農園では栽培していないそうですが、ミントとブルーベリーは自家農園産。
このマンゴープリン、夏だけの限定商品ですが、ラーメン店で出すデザートの域を超えた逸品!と評判、おかみさん自慢のデザートでもあります。
マンゴーの果肉とゼリーの2層の食感と、甘さ控えめなジューシーな味わいが絶品ものです。
いやぁ!お見事です。
ラーメンにも色々な一杯がありますが、ここまで素材にこだわり魂が込められている一杯は久々です。
これだけの人気店ですから有名人も数多く来店されるらしいのですが、決して特別扱いはしないとの事。
おかみさん曰く、「プライベートでお見えになっているのだから、ゆっくりと味わって貰いたい。」とのこと。そんなところに“自然派”おかみさんと店主の姿勢が表れているのだなぁ!と感心しきりでした。
店長の郡司様です。
小生の“お気に入りの一杯”に勝手に加えさせて戴きます。
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《お店情報》
「花の季」
住 所:宇都宮市新里町1606-13
TEL :028-665-5517
営業時間:(平日)11:00~15:00 17:00~20:30
(土日祝日)11:00~14:30 17:00~20:30
定休日 :月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
総席数 :48席(カウンター・テーブル・座敷)
駐車場 :35台
HP :http://www.bakaumaramenhananoki.com/
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《推薦者情報》
今回、花の季さんをご推薦していただいたのは、株式会社酒井建築設計事務所の酒井 誠さんです。
《酒井さんからの推薦コメント》
花の季 ばかうまラーメンと言えば、宇都宮では知らない人はいないほどの名店。
その本物志向は店舗創りまで徹底されています。是非とも本物の味をご賞味下さいませ…
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《取材情報》
取材日:2012年7月19日(木)
取材者:門田見・酒井・橋本・黒﨑・松﨑