世界遺産日光東照宮春季例大祭~流鏑馬・百物揃千人武者行列~その2
Posted by これトチ! : 2013年6月20日
みなさんこんにちは、これトチ!です。
前回に引き続き、日光東照宮の春季例大祭の模様をお届けいたします。
18日午前10時30分、春季例大祭の最大の行事、百物揃千人武者行列が始まりました。まず宮司以下の東照宮の神職が二荒山神社に到着しました。
行列の参加者は総勢1200人。役割に応じてその装束も様々です。
宮司や権宮司、禰宜など神職が騎乗する馬はJRA=日本中央競馬会や日光乗馬クラブや宇都宮大学馬術部などから借用しているそうです。
東照宮の表参道では、遠足に来た小学生達が、行列の到着を待っていました。
両側を観客が埋め尽くした表参道を、行列が厳かに近づいてきました。
行列の先頭は日光市の斎藤文夫市長や東照宮産子会の眞杉瑞夫会長です。
毎年行列に参加している斎藤市長は手綱を取って見事な乗りこなしです。
今年初めて新調なった鎧兜を身につけた100人の鎧武者は圧巻です。
日の光を受けて、金色に光輝く姿に大勢の観客は目を見張ります。
日光東照宮の御祭神家康公の神輿が渡御します。
重さ1200キロの神輿を55人で担いで静かに行進します。
肩に食い込む重さに耐えて担ぎ手も一苦労です。
神輿の後ろには、観客から投げ込まれた賽銭を集める子供達の姿も。
子供達は山王権現の使いである猿のお面を腰につけています。
赤い傘の下には東照宮の稲葉久雄宮司です。
3基の神輿に続いて駒を進めます。
直会が終わった後に稲葉宮司にお話をうかがいました。
宮司が行列に初めて参加したのが今から50年前の23歳の時。
楽師の一人として笙の演奏を担当されたそうです。
「表参道を歩いていて、すごい祭だと感動しました。
その時、生涯をかけて東照宮に奉仕しなければならないと思いました」
穏やかな表情の奥に宮司の決意を知りました。
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《流鏑馬神事、百物揃千人武者行列情報》
【流鏑馬神事】
開催日 5月17日
開催場所 馬場 :表参道
禊・弓矢渡式 :五重塔前広場
【百物揃千人武者行列】
開催日 5月18日
開催場所 渡御:二荒山神社→表参道→御旅所
還御:御旅所→表参道→東照宮
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《日光東照宮情報》
世界遺産「日光の社寺」 日光東照宮
所在地 :栃木県日光市山内2301
電 話:0288―54―0560(代表)
ホームページアドレスhttp://www.toshogu.jp
拝観料金:大人、高校生 :個人 1300円
団体(35名以上) 1170円
小・中学生 :個人 450円
団体(35名以上) 405円
拝観時間:4月1日~10月31日 8時開門・17時閉門
11月1日~ 3月31日 8時開門・16時閉門
(受付時間 閉門30分前)
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《推薦者情報》
日光東照宮春季例大祭、流鏑馬と百物揃千人武者行列を推薦してくださったのは、NHK宇都宮放送局の北出幸一さんです。
《北出さんのコメント》
栃木県に勤務して初めて観覧した流鏑馬神事と百物揃千人武者行列です。
日光東照宮の歴史と伝統の重みを感じました。
そして祭を受け継ぎ、後世に伝えようとしている人々の覚悟を知りました。
「祭が毎年繰り返されると、地域が一つになる。祭は地域の絆を強くする」
という稲葉宮司の言葉が強く印象に残りました。素晴らしい2日間でした。
「これトチ!」御愛読の皆様、来年は是非とも、日光東照宮に足を運んで流鏑馬神事、
百物揃千人武者行列をご観覧ください。
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《取材情報》
取材日:2013年5月17日(金)、18日(土)
取材者:北出、柏、古谷
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