みなさんこんにちは、これトチ!です。
今回お邪魔したのは小山市「やすらぎの森」向い側にある、有機野菜のレストラン「自然薯の里」さんです。
店名に使われている「自然薯」って知っていますか?そう、山芋のことです。
広く外来品種も含めて「山芋」なのですが、この「自然薯」は、古来日本原産の野生種のものを限定して呼ばれているようです。良質の澱粉質に加えアミラーゼなどの酵素が多く含まれ、消化吸収に優れています。また、ミネラルやビタミン類も豊富で、疲労回復や成人病・ガンや糖尿病予防にも効果があると言われ、古来より精の付く滋養強壮食としてや漢方として食されてきました。
でもこちらのお店の売りは自然薯だけではないのです・・・少し前置きが長くなっているのでさっそくご紹介へ。
場所は小山市の北東部。新4号線から更に東へ入ります。目印は小山「やすらぎの森」の、ちょうど入口向い側に位置しています。知らなければ絶対に見つけられない「隠れ家」ですね。
なんとなく田舎の古民家に来た感じ・・・都会の雑踏を離れ別世界への入り口のようです。
ここら辺から期待感が膨らみます・・・でも決して気を抜かないで下さい。
すぐ前の畑でオーナーが農作業をやっている・・・なんてことがよくあるのです(笑)。
ご自分が手間を掛けて作った本当に美味しいものを、取れたてそのままで、すぐに食べて頂きたいというオーナーの考えが伝わってくるようです。
こちらが お店の中の雰囲気。
まさに古民家。
懐かしくて温かい・・・日本人なら必ずホッとする空間が、目の前に広がります。
大きく広がった窓からは温かい外光が入り込み、薄暗い店内には温かみのある間接照明がほんのりと・・・赤いテーブルクロスが印象的です。
流れるBGMは なんとジャズ・・・。
ちょっとした小物にもオーナーのセンスの良さが伺えます。
温かいんです。ほんとにあったかい・・・ホッとするんです、ほんとに・・・。
実はこれがオーナーの人柄に繋がるんだと、後で気付かされるんです。
お店の中にはこんな掲示が・・・
オーナーのコダワリですね。
美味しいものを本当に美味しい時期に、その食材の本来の味を大切にした美味しい食べ方でお客様に提供する・・・それだけを突き詰めているんだと感じました。
窓から外を見ると・・・
目の前に自家農園が広がります。見えるのはほんの一部で、他の場所でもたくさんの種類の野菜を栽培しています。
さて、ではこれからお料理に入ります。
今日頂くのはランチで人気の本日の野菜セット、¥1,800。プラスお店お勧めの品々です。
まずは 「摘み野菜」
かわいいでしょ?女性はきっとこれだけで喜んでしまうでしょう。
でも食べたらもっともっと感動!ほんと感動です!!
野菜ってこんなに甘くて美味しいの?って感じ・・・クドイですが、これ本当に美味しいですよ!!!
これだけ食べても満足するくらいで、これが「自然薯の里」のすべてだなぁって感じ・・・
この一品にオーナーの食材・料理・調理・サービス・雰囲気・農業に対する想いなどなど・・・いろんなものが・・・
この野菜レストラン・ご自分の仕事に対する全ての想いが凝縮された一品だと判断します。
13種類の自家製摘みたて野菜を、その食材にあった加減で湯通ししただけの一品ですが、それをいただくとその奥に広がる想いに、想いの深さに気付かされるんです・・・
次は 「炊き野菜」
今日は「聖護院大根の治部煮」です。
かぶらのような丸い大根を鶏肉・牛蒡などと甘く煮付けたもの。
とろけそうな大根と大人の苦みのふきのとう、しっかりとした食感の牛蒡は懐かしい土の香り・・・と、なんとも味わい深い一品です。
こちらは 「サラダ」
その日その日採れる野菜によって料理の内容が変わります。
今日は干瓢のホワイトソース和えパルメザンチーズ掛け菜の花添え。
こちらのオーナーは全国に誇る栃木の「干瓢」の、食材としてのメニュー開発にも力を入れています。
もう一種類、「完熟キウイと干瓢饂飩サラダ」です。
バルサミコ酢がキウイの甘さとベストマッチして、干瓢饂飩の食感と良くあいます。
こちらは 「「おやま豚の塩麹掛け」
地元小山のブランド豚(おとん)を柔らかくグリルして塩麹を掛けたもの。
麴の香りにホッとするところが、日本人であることを自覚します
次は 「蒸野菜」
自家製 玉ねぎ・白菜・キノコ・あんのう芋・ジャガイモ・人参などを、野菜から出る豊富な水分で蒸しただけのお料理。
先程の塩麹とごまみそがソースとして出ていましたが、かえって何も付けないでそのまま食べた方が美味しいかも・・・
ハンバーグもただものではない「おからのハンバーグ」です。
いよいよ 出ました、やっと登場です!
自慢の「とろろ(自然薯)と古代米ご飯(五穀米)、ちたけうどん」
見て下さい、このとろろ、色と言い艶と言い、完全な本気の「とろろ」って感じ・・・。
これを五穀米に掛けて食べるとなんとも絶品。
ちたけも良い味出ています。
このうどんは 先の「干瓢」が練り込んであるそうです。
「かんぴょううどんパスタ」です。セットのメニューとは別にたのんでみました。
クリームソース和えですが・・・完全にパスタです。
食感が普通のパスタと比べると少しもちっとした感じかなぁ・・・って
でもパスタです・・・うどん?て言われて見れば・・・でもやっぱりパスタ(笑)
デザートに出てきたのは「リンゴのシナモン煮」
上に乗るのは 「干瓢の赤ワイン煮」
ここまで 干瓢に拘りますか・・・
でもこれがなんとも新鮮です。
今まで食べた干瓢料理の中で一番美味しいかも・・・と思えてしまいます。
今回対応して頂いた オーナーの生沼さんです。
この人が すごい!・・・と言うか 魅力的!
お店の雰囲気も 食材や料理に掛ける想いも、お客様に対する考え方も、すべてこの人の人間的な魅力から生まれてきているように感じます。
オーナーと話していると不思議と引き込まれていく・・・、ふわっとした心地よさ、リラックスできる気持ちが自分でもわかるくらい・・・。
共感してもらえるし、オーナーの考え方にも共感できるんです。
きっと生沼さんは、自分のお店のことだけなんかじゃなく、栃木県のこと、栃木の将来、もっと言えば、日本の農業のことを真剣に見つめていると感じています。
機会があったら、上手にタイミングが合えば絶対にお話してみたら良いと思います。
この「自然薯の里」の魅力は生沼さんだと思います。
ちなみに・・・「自然薯の里ブログ」もなかなか興味深いですよ、是非ご覧下さい!
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《お店の情報》
野菜レストラン「自然薯の里」
住 所 : 小山市高椅1955
(小山「やすらぎの森」向い)
電 話 : 0285-49-3545
営業日 : 木・金・土・日・祝日
営業時間 : 11:30~
予約時間 :10:00~19:00 (予約をしてからのほうが入り易いと思います)
定休日 : 月・火・水曜日
(この曜日は皆さんに食べて頂く食材をしっかりと育てるために畑仕事です。但し、お電話をいただければ営業可とのこと)
駐車場 :20台(無料)
HP :http://jinenjonosato.blog134.fc2.com/
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《推薦者情報》
自然薯の里さんをご紹介いただいたのは、株式会社テラクリエーションの内藤靖さんです。
《内藤さんの推薦コメント》
有機無農薬・低農薬野菜にこだわったレストランが最近あちこちに出来てきましたが、ここ自然薯の里さんはオーナー自らが畑に立ち、本当に安全で安心のお野菜を栽培して提供しています。
ここのお料理をいただくと、本物のお野菜の味を知る事が出来るんです。なぜなら作物に対する愛情の掛け方が違いますからね。
“人参て、こんなに甘かったんだ”って感じた瞬間から、きっと自然薯の里さんのファンになると思います。みなさん、本物のお野菜の味をじっくり楽しんでみて下さいね。そそ、オーナーとの語らいもまた、癒しの時間ですよ。
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《取材情報》
取材日:平成24年 3月12日(月)
取材者:村上・内藤・松崎