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大正元年創業、今年100周年を迎える鰻の名店といえば「魚登久」

Posted by これトチ! : 2012年9月6日

みなさんこんにちは、これトチ!です。

厳しい暑さの毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。

日本には、暑い時期を乗り越えるために、「鰻」(うなぎ)を食べて栄養をとる習慣があります。
鰻の味は、職人の腕で決まると言われています。特に白焼きは素材本来の味が楽しめる品であるが故に、ごまかしがきかず、高度な技術を要するそうです。

また、鰻は、天然、養殖を問わず、皮に付いている臭いをとるため、きれいな水に入れ「泥抜き・臭み抜き」がおこなわれます。美味しい鰻を味わうためには、「きれいな水」も重要なのです。

本日は、その美味しい鰻をいただける、大正元年創業、今年100周年を迎える「魚登久」さんをご紹介させていただきます。

風格漂う建物。真っ白な暖簾(のれん)の中心には、温もりを感じる「鰻」の文字。

下駄箱です。靴を脱いで上がれるのが嬉しいですね。

本館1階は、杉の木で作られており、温もりのある落ち着いた雰囲気の部屋となっています。椅子とテーブルなので、足がしびれずに楽だと好評です。

2階は、少人数から多人数まで対応できる、個室、宴会用となっています。

創業100周年を記念して、平成23年に建てられた、別館「うなぎのねどこ」。特別な日等に利用させていただきたいお部屋です。(要予約)

別館「うなぎのねどこ」の一室、「杉」の間です。

入口の「暖簾」、「別館うなぎのねどこ」の看板、別館の部屋の名前は、「手(て)書」(指と手のひら、手の甲で文字を書く)の書家、吉田東峰(よしだとうほう)先生が書いてくださったものだそうです。部屋の中には、各部屋の看板の原書が飾られています。

日光杉を使用した落ち着いた部屋と、吉田先生の温もりのある文字により、癒しの空間となっています。

別館には、日光杉を使った一刀彫の、「うなぎのぼり」の像が鎮座されています。鰻への感謝の気持ちと願いを、心を込めて撫でると、ご利益があるかもしれません。

それでは、お料理の紹介です。

鰻は、静岡県吉田町川尻より直送され、地下30mから汲み上げた一年を通して一定の温度を保つ日光連山の伏流水である天然水でしめているそうです。また、紀州備長炭を使用し、焼き上げられています。「魚登久」秘伝のタレで焼き上げられた鰻も絶品ですが、店主の技が光る白焼きもはずせない逸品です。

魚登久まぶし(塩) (一人前3,800円)

鰻の白焼きをまぶしにした、塩ひつまぶしです。表面はカリカリ、中はふわふわ。1杯目はそのまま、2杯目は出し汁を入れお茶漬け風に。塩、わさび、柚子胡椒で、自分の好みの味で楽しめます。

魚登久定食(4,500円)前菜・小付・造り・うな重(ハーフ)・香の物・肝吸

創業時からの秘伝のタレで焼かれた鰻は、肉厚で香ばしく、ふんわりやわらか。うな重の蓋と器の間には蒸れ防止用に、和紙がはさんでありました。店主の気配りが感じられます。

うなぎ肝焼(840円)

8匹分の肝を使った、魚登久名物の肝焼きです。ふっくらしていて、重みもあって、秘伝のタレと良くあっていて、美味しい! お酒が欲しくなります。 数量限定ですので、こちらも来たらはずせない逸品です。

うまき(1,575円)

美味しい鰻が、出し汁たっぷりの卵でふわふわに巻かれています。枝豆やタコまで付いているのが嬉しい♪ ますますお酒が欲しくなります…。

うざく(1,050円)

熱々の蒲焼きときゅうりの酢の物を合わせたもので、食欲が落ちがちな夏にピッタリの一品です。鰻に隠れていますが、きゅうりが飾り切りとなっており、細かいところにも店主のこだわりを感じる事が出来ます。

もちろん、箸置きも可愛い「うなぎ」です。

今回の取材にご協力いただいた、店主の相賀様です。

今回、相賀様に、鰻を巡る状況(価格の上昇や生態等)についてもお話しをお伺いしました。詳しい生態に関しては、まだまだ謎の部分が多いそうですが、少しずつ解明されてきた部分もあるそうです。全部お伝えしたいのですが、頁の都合上、詳しくは、日本放送協会(NHK)様などが特集をしていますので、関連のホームページをご参照ください。

また、鰻の職人についてのお話も伺いました。昔から一人前の鰻職人になるためには、「串うち3年、割き8年、焼き一生」と言われるぐらい厳しい世界で、年々職人が減少しているそうです。「日本の伝統である鰻の食文化と技術を若い世代に継承していきたい」との想いから、現在、学校の調理科で講師も務められているそうです。

深根性で、根を深くまで伸ばす植物「杉」。「鰻」と「地元日光」をこよなく愛される店主は、まさに杉のような感じの方でした。

栄養豊富な鰻は、夏の代表的な食べ物ですが、鰻の旬は晩秋から初冬にかけての時期だそうです。

やはり「鰻は食べてこそ」です。100年続く伝統の味を是非ご賞味ください。

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《お店情報》

「魚登久」
住   所:日光市今市467
電話番号:0288-21-0131
営業時間:11:30~14:00
17:00~21:00
定休日 :毎週月曜日と第3日曜日
席数  :約85席
駐車場 :40台
※お店のホームページはなし

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≪推薦者情報≫

「魚登久」さんをご推薦していただいたのは、株式会社栃木銀行の鷹箸一成さんです。

《鷹箸さんからの推薦コメント》

旧今市でウナギと言えば昔から今回ご紹介する「魚登久」が有名です。
すでに県内外のファンも多く、日によっては店の前に行列ができるほどです。
店のご主人も研究熱心でウナギのことを話している時の眼は真剣そのものです。
たれにつけた蒲焼ももちろん美味しいですが、白焼きをゆずわさびで茶漬け風に
して食べるのはこの店ならではのものです。肝焼きも量が多く絶品です。
すぐ近くに日光天然水で作ったかき氷で有名な松月氷室もあり、旧今市で他県の
人が数多く訪れる人気スポットを形成しています。
近年、「うなぎのねどこ」という日光杉を使った落着いた雰囲気の店舗を増設し、
地元のファンからも大変好評を博しています。
ウナギの値段は高くなってきていますが、この店のウナギは値段に負けていません。
もちろん価格を抑えたメニューもありますが、ぜひ白焼きを始めとした逸品の
数々を味わってみてください。きっと何回も訪れたくなると思います

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《取材情報》

取材日:2012年8月16日(木)
取材者:鷹箸・北出・黒﨑・松﨑

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