みなさんこんにちは、これトチ!です。
今回は、標高750m、心地よい風が吹き抜ける塩谷町の山中にある、笑顔あふれる素敵なカフェ“バリアフリー鉄道農園「風だより」”さんをご紹介いたします。
取材当日は、あいにくの雨。雨の中の景色も素敵でしたが、折角なので天気の良い日の写真を風だより様よりお借りしてご紹介させていただきます。
山の中にたたずむ素敵なログハウス。
冬の景色はこんな感じです。
目の前には遠くのほうまで原っぱが広がっています。
まず目に止まるのが小さな列車と線路。後で紹介しますが、実はこれ、乗って遊べるんです。
もちろん大人も!
線路に沿って入口へ。
お店に入ると、ログハウスのあったかいぬくもりに包みこまれます。
店内は広々としており、ゆったりと食事をいただくことができます。
それでは、県内有名店のシェフもお忍びで来店すると噂のお料理をご紹介しましょう!
まずはサラダから。
「おまかせサラダ」はボリューム満点。
シェフの気分で山盛り大サービスの日もあると言われているサラダです。
中に入っているパリパリの揚げそばがアクセント。
ごはん料理からは、二品ご紹介。
一番人気は「手作りケチャップの、ふわとろオムライス」。
「卵が苦手な子供が、このオムライスを食べて卵好きになった」と喜んでくれたお母様もいるというオムライスなのです。
「ヌア・パッ・ペッ」タイ風牛丼です。
メニューの意味は「牛肉・炒める・辛い」だそうです。
ご主人はタイでの生活経験もあり、器もタイの物を使うこだわり。
辛さは、小辛から超激辛までの5段階から選べます。この味にハマる方も多いとか。
パスタ&麺類も二品のご紹介です。
こちらは「蟹トマトクリームソースのフェットチーネ」。
国産ホウレンソウを練りこんだ平打ち生パスタに、蟹とトマトと生クリームのソースが絡められているのですが、このソースがとにかくうまい!!筆者イチオシです。
定番のナポリタン(「自家製ケチャップのスパゲティ・ナポリタン」)。みんな大好きナポリタン。
ボリュームもあって、男女問わず子供から大人まで幅広い年齢の方に支持されています。
どこか懐かしい味で、おいしくいただけて、大満足の一品でした。
食後やティータイムのお供として絶対外せないのがデザート。
「特製チーズケーキ」は、クリームチーズと高級チーズのパルミジャーノレッジャーノの二種類のチーズを使った濃厚チーズケーキです。
「アレルギーなどで小麦粉が食べられない方にも安心して食べていただきたい」と、小麦粉を使用せずに作られています。アレルギーの無い方には、可愛いクマのビスケットが付いています。
「なめらかプリン」もおススメです。あえて不安定なお皿でぷるんぷるん!
地卵の黄身、牛乳、生クリーム、グラニュー糖だけで仕上げてあるそうです。
どのデザートにするか迷った方へのおススメは、日替わり三種のデザート盛り合せ「パレットケーキ」。
どれも程良い甘さで、お腹を満たしてくれる、大満足の一品です。
ガールズトークで小腹が空いたマダムはぜひ!
コーヒーは、コーヒー専門店の自家焙煎豆を使用。
カップも西洋のこだわりの品で、上品なくつろぎを与えてくれます。
美味しさの秘密はまだあります!
料理やコーヒー、紅茶を淹れるのに使用している水は、利き水日本一になった日本名水100選「尚仁沢湧水」と同じ水系である高原山の伏流水。
敷地内に150mの井戸を掘り汲み上げているそうです。
「風だより」さんが、料理を作る上で、特に大切にして、こだわられているのは、「食材」。
まごころをこめて作られる一つひとつの料理には、地元で生産された食材が主に使用されています。
その取り組みにより、平成19年度から、栃木県商工会議所「スローライフ推進事業」認定店に指定されています。
こだわりは、料理だけではありません。
オーナー水野さんの、夢と希望が詰まったこのカフェは、広々とした店内、店内に入る前に目についた線路と列車など、様々な所にこだわりと工夫をみることができます。
「バリアフリー鉄道農園」。その名の通り、このカフェは車椅子の方でもスムーズに移動できる段差のない作りになっています。広々とした空間は、車椅子の方でも心地よく利用できるように配慮されたスペースだったのです。
どのテーブルも、車椅子のまま席につける高さになっているので、同じテーブルで食事を楽しむことができます。
万が一、車椅子の高さが合わない場合のために、テーブルや椅子の高さを調整するための台も 用意されています。
トイレにも工夫があります。
体が不自由な方でも利用しやすいよう、専門家の意見が取り入れられています。
オムツ替え用のベッドもあるので、小さいお子様を連れているお母さんも安心して利用できます。
小さな列車と線路は、混雑時などの長めの待ち時間でも子供たちが退屈しない遊び場になります。親御さんには嬉しいポイント!
でも実は、このミニ鉄道の最大の魅力は、直接車椅子を乗せて走ることができることなのです。
どんな方でも、このミニ鉄道に乗って風を感じていただけます。
養護施設等からの要請で、グループホームも開かれるそうです。
障害を持った方でも、心地よい風を感じ笑顔になってくれる時が、オーナーの水野さんにとって、何よりも嬉しい瞬間だそうです。
他にも、シャボン玉づくり、ブランコ、絵本やおもちゃ等、子供たちが夢中になれるものが用意されており、子供にとっての“退屈な待ち時間”は、“楽しい時間”に変わります。
ある子供さんが言ったそうです。
「このお店は『うれしい、おいしい、たのしい』ね!」と。
「子供から年配の方まで、障害者の方も健常者の方も、誰もが喜びを分かち合い、感動し合える場所」。そんな空間を目指した水野さんの夢がいっぱい詰まったカフェを、飾ることなく純粋に表現してくれたその言葉は、水野さんにとって大切な言葉となっているそうです。
ちなみに、こちら(写真右端)がオーナーの水野さんです。笑顔が素敵で、ときどきダジャレも・・・。
店内をさらに温かい雰囲気にしてくれるのは、オーナーご夫妻が一目見て心を奪われたという絵画と暖簾です。
絵画は、オーナーの知人である水彩画家の本田義博氏に、「風だより」のイメージを描いていただいた作品です。
水野さんが思い描いた笑顔あふれる空間「風だより」が、まさに表現されています。
暖簾(のれん)は、塩谷町の友禅染作家の小島秀雄氏の作品です。通常は複数の職人さんで一つの作品を作るそうですが、小島氏は全工程を一人で作られているのだそうです。
平日は、ご近所お誘い合わせの奥様たちや、中高年のご夫婦が多いそうですが、仕事で塩谷町に来たからと足を延ばして来て下さるサラリーマンのお父さんもいらっしゃるそうです。
休日は、おじいちゃん、おばあちゃん、子供もあわせて3世代そろって来店する方も多いそうです。
また、小学校の遠足や自然体験の場としても利用されています。
「東京に一番近い、本格的な田舎」。「こんなところに、こんなものが!?」。水野さんはそんなコンセプトでこのカフェを作りました。
大手食品メーカーに勤めていた水野さんは、世界中を飛び回っていたそうです。
忙しい日々の中、昔雑誌で見た、お年寄りが、庭の鉄道の車椅子専用車に乗って、お茶を愉しんでいる光景を忘れることができず、勤続26年、50歳になった水野さんはそれまで秘めていた夢を実現するために退職。新天地での活動を始めました。夢の実現のために、大型免許、大型特殊免許、移動式クレーン免許など、色々な資格を取得し、整地、ミニ鉄道の線路の敷設など、自分たちの手でできることは、全て自分たちで行ったそうです。
世代間のコミュニケーションの場を創り、健常者も、障害者の方も、隔たりなく喜びを分かち合える、そんな夢が、今、形になっているのですね。
自然豊かな塩谷町に住み、改めてエネルギーについて考えた結果、敷地内に風力発電の風車を設置し、試験を開始したそうです。
料理のファン、鉄道のファン、ログハウスや田舎暮らしについてアドバイスを聞きに来る方、様々な方がこのカフェを訪れます。
しかし、水野さん、水野さんの奥様、シェフである息子さんの、とても温かい人柄に惹かれて、筆者のようにリピーターとなる方が多いのではないかと思います。
取材の終わりに、握手をしていただきましたが、とても力強く、水野さんの優しい人間性を全身で感じることができました。
オーナーの水野さん(中央)を囲んで。
心地よい風が吹き抜ける、目の前に広がる大自然。みんなの笑顔があふれる場所。ぜひ一度、足を運んでいただきたい、心温まるカフェです。
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≪お店情報≫
“バリアフリー鉄道農園「風だより」”
住所 塩谷郡塩谷町上寺島1529-5
TEL 0287-41-1058
営業時間 10:00~17:00(ラストオーダー16:00)
定休日 毎週 月・火・水曜日(水曜日は1月~3月の間)
※月曜日が振替休日、祝日の場合は営業。
月曜日が営業となった場合は、水曜日が休みとなります。
※臨時休業となる場合もあるため、ホームページや電話などで確認をお願いします。
(特に冬季は要確認です)
駐車場 約15台
お店のホームページ http://kazedayori.moo.jp
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≪推薦者情報≫
“バリアフリー鉄道農園「風だより」”さんをご推薦していただいたのは、みずほ証券株式会社宇都宮支店の、池田博紀さんです。
≪池田さんからの推薦コメント≫
初めて伺ったのは、社員との親睦会でした。
オーナーのアドバイスで、美味しい料理をさらに美味しくいただくことができて、参加者全員が大満足でした。
また、ミニ鉄道も楽しい時間をさらに盛り上げてくれるものとなりました。童心に返った社員たちは、
楽しさのあまり2周乗らせていただいたぐらいです。
オーナーの人柄、居心地の良い空間に全員が惹かれ、みんなリピーターとなっております。
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≪取材情報≫
取材日 2013年10月25日(金)
取材者 池田・佐々・黒﨑・松﨑