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日本最古の石仏 大谷観音。歴史が織りなす神秘の世界が大谷寺に生きています!

Posted by これトチ! : 2014年5月22日


みなさんこんにちは、これトチ!です。

今回ご紹介するのは、宇都宮市大谷町にある「天開山 大谷寺(大谷観音)」です。

まず、お寺の縁起について簡単にご紹介します。
その昔、「大谷」と呼ばれていたこの地に、毒蛇が住んでいたことから、里人はここを「地獄谷」と呼んでいました。毒蛇が出す毒水により人々が苦しんでいたところ、東国巡錫中の弘法大師がこの話を聞き、秘法を持って毒蛇を退治されたのです。大師が去った後、人々が谷の中の様子を見ると、高い岩山に“千手観音”が光り輝き、その脇侍に“不動明王”と“毘沙門天”が彫られており、この三尊の光明が山谷を一面金色に変えました。弘法大師の不思議な力に人々は感謝し、観世音に帰依して仏教を信仰する者が増えたため、大谷寺が開山されたのです。

01DSCN7780

さて、ここから取材開始です。
住職の高橋敬忠様にお話を伺いました。

02DSCN7760

「大谷観音」として知られている「天開山 大谷寺(以降大谷寺)」は、(1)特別史跡 (2)重要文化財 (3)名勝という国の指定を3つ受けている、国内でも極めて珍しいお寺です。

03DSCN7755

また、坂東三十三観音の第十九番札所として、古くから信仰を集めてきました。

04大谷観音立札

すぐ近くにある「平和観音」を「大谷観音」と勘違いされている方も少なからずいらっしゃる
そうですが、お寺の近くの「大谷公園」にある巨大観音像が、昭和31年5月に開眼供養された「平和観音」です。

05観音の写真

観音堂の上にそびえたつ大谷石(凝灰岩)の岩は、自然により、弱いところが削られ、強いところが残り、このような奇岩となったのだそうです。
後ほどご紹介しますが、このお堂の下の土の中から、縄文時代の遺跡(人骨など)が発見されています。

06DSCN7757

言い伝えによりますと大谷寺は、平安時代初期(西暦810年)に、弘法大師(空海)により本尊である大谷観音(千手観音)が彫られ開山したとのことです。
堂内岩壁面に厚肉彫に彫刻されている十躰の磨崖仏(千手観音・伝釈迦三尊像・伝薬師三尊像・伝阿弥陀三尊像)が、日本の石像彫刻中、最優秀なる技巧を究めたものとして、昭和29年3月に『特別史跡』に、昭和36年6月には『重要文化財』に指定され、日本で最初の二重指定を受けました。

本堂に入ると、御本尊である千手観音の石仏(平安時代初期作、高さ約4m)があります。
千手観音立像は、岩壁面におおまかにお姿が掘られ、その上に朱を塗り、塑土(粘土)を塗って、目や鼻、手等が作られ、その上に漆を塗り、最後に金箔や彩色をして仕上げられたそうです。
現在は、江戸時代の火災等により、塑土が剥落してしまっていますが、一部に彩色の跡が残っていますので、自動で流れる音声ガイダンスの解説を聞きながら、じっくりと拝観なさってください。
千手観音は、千手千眼観音とも言われるそうです。臂40本(合掌の手2本を合わせて42本)の1本1本が25本の手を兼ねておりますので、「千の手(40本×25本)」となります。また、それぞれの手のひらには目が有り、いつも私達を見守ってくれています。千手千眼でこの宇宙にあるすべての人々、生き物を救って下さる、有り難い観音様なのです。

奥に進むと、伝釈迦三尊像(平安時代後期作)、伝薬師三尊像(平安時代初期作)、伝阿弥陀三尊像(鎌倉時代作)があります。
釈迦如来は、脇侍に文殊菩薩と普賢菩薩を配しています。お堂から拝みやすいよう、上部を厚く、下部に行くほど薄く、遠近感が出るよう彫られているそうです。
薬師如来は、脇侍に日光菩薩と月光菩薩を配しています。龕(がん)に納められており、扉が設けられていたと思われる穴があるそうです。
阿弥陀如来は、脇侍に観音菩薩と勢至菩薩を配しています。他のものに比べて保存状態が良いのは、江戸時代に亀姫様により修理が施されたからだそうです。

その後、大谷寺は、鎌倉時代に入ると、坂東三十三観音の第19番札所として人々の信仰を集め、宇都宮社の神職で鎌倉幕府の有力御家人でもあった、下野宇都宮氏の保護の下で隆盛しました。しかし、豊臣秀吉により、下野宇都宮氏が改易されると、一時は衰退を余儀なくされましたが、江戸時代に入って、徳川家康の長女・亀姫様(奥平忠昌氏の正室)が、時の住職である伝海僧正(天海大僧正の法弟)による中興を援助し、現在の大谷寺の基盤が作られました。
西の臼杵磨崖仏(大分県)に対して、東の磨崖仏として知られ、史跡としても美術的にも大変貴重なものです。以前、大分の方がお見えになって大谷観音をご覧になった際、「これほど素晴らしい磨崖仏があったとは…」と、保存状態の良さに感動されていたそうです。

また、大谷寺の御止山(おとめやま)は、自然の大谷石を奇岩群と、赤松の織り成す風光明媚な景勝が「陸の松島」と称賛され、平成18年7月に国の「名勝」に指定されました。栃木県では日光の「華厳滝」に続いて、2つ目の指定です。名前の由来ですが、江戸時代、日光輪王寺の宮様の御用山で、秋になると、松茸狩りをされたため、一般の人々が立ち入ることを禁止され、「おとめやま」と呼ばれてきたのだそうです。また、大正天皇は度々参詣され、山頂にはお手植えの松がありましたが、今は記念碑が建てられています。

本堂左手にある宝物館には、1965年にお堂の防災工事の際行われた発掘調査で出土した、遺物(縄文時代から室町時代)が展示されています。
磨崖仏の下約3mの地層から、縄文時代の20歳前後の男性の屈葬人骨がほぼ完全な形で出土しています。発見当初は、縄文時代早期の人骨と考えられていたそうですが、1998年に行われた鑑定(年代測定は、放射性炭素法とフッ素法の二種類の測定方法によります)の結果、縄文時代最古の「草創期」にあたる約1万1千年前のものと判明したそうです。

今回、磨崖仏や宝物館等、内部の写真撮影は出来ませんでしたが、とても神秘的で、厳かな気持ちで取材させていただきました。ぜひ皆様も大谷寺で、神秘の世界を体験なさってください。

最後に、高橋住職から心に残るお言葉をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

07DSCN7771

「お釈迦様が菩提樹の下で悟り、説いた教えの一つに『中道』があります。これは、両極端はいけないということです。頑張り過ぎたら壊れてしまいますので、加減をすることも必要です。
また、元々仏様には宗派がありません。宗派などが厳密に言われ始めたのは、徳川幕府が出来てからで、拝む側に宗派があるのです。だから、お参りの際は、その大きな心を想い、世界の平和と人々の幸せを願い、合わせて感謝の気持ちを持ち拝むことが大切なのです」
改めて人間としての大切な心構えを教えていただきました。

なお、現在、本堂左手奥の池の中央に“弁財天”が祀られていますが、はじめにご紹介した縁起に出てきた毒蛇が心を入れ替えて白蛇となり、弁財天にお仕えしています。参拝後には、白蛇の頭にも軽くふれてみて下さい。ご利益があると云われているそうですよ。

08DSCN7765

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≪施設情報≫

「大谷観音・大谷寺」
住所:宇都宮市大谷町1198
電話:028−652−0128
宗旨:天台宗
本尊:千手観音菩薩
通称:大谷観音
開基:弘法大師
拝観時間:4月-9月 8時30分~17時、10月-3月 9時~16時30分
※受付は20分前に終了となります
定休日:1月・2月・3月の第2・第4木曜日、毎年12月19日-12月31日
公共交通機関:JR宇都宮駅から関東バス大谷行きなどで30分、大谷観音下車徒歩2分
車:東北自動車道宇都宮ICから約10分 日光宇都宮道路徳次郎ICから約10分
駐車場:50台 他に宇都宮市営無料駐車場有(100台)バス(10台)

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≪推薦者情報≫

大谷観音・大谷寺を推薦していただいたのは、株式会社村上の村上龍也さんです。

≪村上さんからの推薦コメント≫

推薦者 村上 龍也私たちにとっては非常に親しみのある地元の名所です。
山肌に食い込むように建立された本殿は、その歴史と重厚な雰囲気に感動します。
大谷へお越しの際は是非お立ち寄りください。

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≪取材情報≫

取材日:2013年7月25日(木)
取材者:渡邉(善)・村上・加茂田・黒﨑・松﨑

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